【レビュー】ヘリノックス・サンセットチェアの座り心地と品質を徹底解説

ヘリノックス・サンセットチェアの座り心地と品質を徹底解説

「軽い」「コンパクト収納」「座り心地が良い」

と三拍子揃ったアウトドアチェアは多くありません。その上、高品質となればなおさら。

Helinox（ヘリノックス）のサンセットチェアはこれらの条件が揃った優秀なアウトドアチェアです。

しかしメリットもあれば、デメリットがあるのも事実。

アウトドアチェア研究家の筆者が徹底解説します。

サンセットチェアの評価

星3個が平均で3.5以上が高評価です。

値段の高さが減点対象になりましたが、許容できるほどの品質の良さで総合評価は高くなっています。

サンセットチェアのメリット・デメリット

メリット

デメリット

サイズ・仕様

写真はタクティカルサンセットチェア（デザインはサンセットチェアと一部を除きほほ同じ）

デザイン・機能

デザイン

サンセットチェアはヘリノックスのチェアバリエーションの中で、座高と背もたれがもっとも大きいタイプになります。

デザインはフレームにシートを引っ掛ける「吊り下げ式」です。

吊り下げ式はシートとフレームを分離できることから、コンパクトに収納できるデザインでもあります。

背もたれは大きいですが、やや傾斜しているので背中がリラックスしやすいのが特徴。

安心感を与える大きな背もたれ。背もたれ上部の表裏にはマジックテープが付けられるシートが貼ってあります。

市販されているクッションを取り付けても良いでしょう。詳しくは後述します。

機能

収納ポケット

座面の左右には幅18cm程度のポケットが付いています。

スマホやペットボトルを収納するのに便利です。

マジックテープ

背もたれ上部の面裏面にマジックテープ（ループ側）が縫い込まれています。

このマジックテープを使ってクッションを後付けしたり、裏側に収納ケースをぶら下げたりできます。

収納ケースはデイジーチェーン付き

収納ケースの裏面はデイジーチェーンが付いています。

カラビナを付ければ、収納や持ち運びを工夫できるでしょう。

座り心地

本商品はゆったりとしたサイズで、窮屈感がありません。

後頭部までしっかりと支えてくれるので首もラクです。

詳しく解説していきます。

座面

座高は前方部分で45cm。これは自宅で使うダイニングチェアより2-3cmほど高いくらいのサイズ感です。

座面中央（一番低い部分）の座高は約32cm。

座面はヒップサイズ100cmの筆者が座ると、ややゆとりがあるくらいのサイズ感です。

姿勢を変えやすい

変に力を入れることなく、後傾姿勢でゆったりと座ることができます。

足も組んだり下ろしたりと、姿勢を変えやすいのも本商品のメリットのひとつ。

前傾姿勢も取りやすく、後方のフレームが浮いてしまうことはありません。

ゆったりできる背もたれ

背もたれの高さは98cm。座面中央部から背もたれ上部までは66cmもあります。

身長180cmの筆者が座ると後頭部の下あたりまでの高さになります。

お尻の位置を少し前にすれば、ちょうど後頭部がクッションの位置にくるのでとてもラクです。

背もたれの幅は一番広い部分で44cm。

身長180cmの平均的な肩幅は約41cm程度。一般的な日本人の体型を考えると十分な幅ではないでしょうか。

サイドフレームは背中に当たらないので痛くありません。

足は伸ばしにくい

本商品は座高が高いのもありますが、足を伸ばすと座面の縁が太ももに当たり、やや圧迫感を感じます。

安定性

ハイスタイル・ハイバックチェアにしては安定性はかなり良いです。

フレームの構造上、多少のぐらつき感はありますがひっくり返るほどの不安定さはまったくありません。

組み立てやすさ

収納ケースにはフレームとシートが入っています。

工具なしで組み立て可能です。

フレームはすべてゴムバンドで繋がっているので、組み立てに迷うことはありません。

フレームが完成したらシートを被せていきます。

背もたれ→座面の順で4箇所差し込んで完成です。

収納効率・運びやすさ

収納ケースは直径15cm、高さ46cmです。

チェア本体のサイズが大きいわりにコンパクトに収納できます。

収納ケースは持ち運びやすいハンドル付き。

重さは1Kg程度なのでラクに持ち運ぶことができます。

品質

生地

生地はポリエステルで、硬めの質感。

難燃などの機能はありませんが、擦っても毛玉や傷はつきにくく耐久性は高いことが確認できます。

ちなみに生地はベトナムで作られています。

縫製

縫製はかなり丁寧にされているので破れに対して強いと言えます。

負荷がかかりやすい部分は特に頑丈に縫い込んであります。

フレーム

フレームはヘリノックスを運営する韓国のDAC（ディーエーシー）社が製造しています。

DAC社のフレームは多くのテントメーカーで採用されているため、品質の良さには定評があります。

レッグキャップ

レッグキャップは直径3cmの硬い樹脂製です。厚みもあるので経年劣化はしにくいと言えます。

先端は丸いため、室内フローリングの上で使用しても床にキズはつきませんでした。

室内で使用するのに不安な方は、オプションのレッグパーツも販売しているので検討しましょう。

収納ケース

収納ケースはポリエステル生地ですが、内側は汚れを拭き取りやすいようにツルッとしています。

「タクティカルサンセットチェア」と「サンセットチェア」の違い

「タクティカルサンセットチェア」と「サンセットチェア」は、ヘリノックスの中では同じサンセットタイプに属しています。

サイズに関しては目視で確認できるほどの違いはありません。

大きな違いは収納ポケットの有無とシートのメッシュ有無です。

収納ポケット・メッシュの有無

左:タクティカルサンセットチェア　右:サンセットチェア

タクティカルサンセットチェアはシートの左右外側に収納ポケットが付いています。

しかしサンセットチェアに収納ポケットは付いていません。

また、タクティカルサンセットチェアはシートにメッシュのゾーンはありませんが、サンセットチェアは背もたれと座面左右にメッシュを張ったゾーンがあります。

タクティカルサンセットチェア

サンセットチェア

口コミ・評判まとめ

実際にサンセットチェアを購入した人の口コミを一部ですが紹介します。

さすがヘリノックスといった感じで、骨組みも生地もしっかりしていて座り心地もいいです。

個人的には、チェアワン等と比べて少し座面が高いのも座りやすくて気に入りました。

引用元:Amazon

とにかく軽く、持ち運びに適してます。
設置する時も無駄が無く、収納袋もタオル入れれば枕として使用できます。
座った感じ、首まで安定するので寛げます。
座り心地良いし、ゆったりしたい方にオススメです。

個人的に感じた事。
ぼくはこれが最初のイスでした。当たり前ですが、焚き火に向きません。身体を前傾にしなければ焚き火台に届かないし、火の粉飛んだら燃えます。軽すぎるが故、火の近くで風が吹くと、倒れてダイブしそうになります。なので、焚き火も考えてる方は、焚き火用をもう一脚用意した方がいいと思います。ぼくも用意しました。引用元:Amazon

長時間座っていても楽です！さすがの１言！！
軽いし、持ち運びも便利！！

引用元:Amazon

ベランダの木々や花々に囲まれてワインを飲みながらゆっくりくつろぎたい、という主人（176cm,70kg ）のために購入しました。
枕（別売り）の位置も絶妙に調整できるというポイントも加わって、「とにかく楽だ」と大変気に入り、ベランダだけでなく室内にも持ち込んでうたた寝しています。

形状は、我が家のノルウェーの「シエスタクラシックハイバックチェア」と似ていますが、サンセットチェアは身体が包まれる感じでとても心地良く、気がつけばこちらに座っています。

他の方も仰っている通り、座面が通常の椅子の様に高めなので立ち上がりも楽です。
組み立ても、全てが繋がっているヌンチャクの様な部品のおかげで、不器用な私でもあっと言う間です。
但し、重量は軽く布製（ポリエステル？）なので屋外での置きっ放しには向きません。どうしてもという場合は、防水カバーで覆って風で飛ばない工夫が必要です。

新たに、通気性の良いメッシュ素材のサンセットチェアが発売されたので、夏前にもう一脚購入を考えています。
良い商品に出会えました。

引用元:Amazon

ゆったり大きめサイズだけど、収納したときのサイズが小さくて便利という意見が多く、高評価が目立ちました。

軽すぎて飛ばされるといった意見もありましたが、たしかに注意しなければいけないポイントです。

サンセットチェアはこんな方におすすめ

大きなチェアでコンパクトに収納できるチェアはありますが、安定性も良く高品質となると、他ではなかなかありません。

値段はアウトドアチェアにしては高いですが、所有欲を満たすアイテムで間違いないでしょう。

まとめ:やっぱり高品質なアウトドアチェアは安心です

ヘリノックスのサンセットチェアについて解説しました。

大きいサイズでゆったり座れるのはもちろん、コンパクトに収納できるのは嬉しいポイントです。

なにより品質が良いので、安心して末長く使えるのが良いですね。

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