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【保存版】失敗しないアウトドアチェアの選び方。研究家が徹底解説
キャンプ場で過ごすとき、テントや寝袋の種類によって快適さは大きく変わるでしょう。
しかしどのようなチェアを使うかによっても快適さは変わります。
これは断言します。
なぜなら食事のときも、くつろぎながら仲間との会話を楽しむときもチェアに座っているから。
身体に触れている時間がもっとも長いキャンプチェア次第で、快適さだけでなく疲れ方さえ違ってくると言っても過言ではありません。
しかし、どう選んだら良いのか?
ということで、アウトドアチェア研究家の筆者が初心者の方にも分かりやすく解説します。
ノーリー
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アウトドアチェアの選び方【迷ったらこう決める】
おそらく初めてキャンプ用のチェアを買う方は、何をどう選べばいいか悩むことでしょう。
そんなときは、まず目的と状況をはっきりさせると良いです。
ここからはシーンによって選ぶべきチェアについて解説します。
車が小さいなら・・
キャンプはチェアだけでなく、さまざまな荷物を載せることになります。
車が小さい場合、少しでも荷物をたくさん積めるようにチェアはコンパクトに収納できるタイプを選びましょう。
ヘリノックスのチェアワンのような「組み立て式」のチェアだと、かさばらないのでおすすめです。
自宅で保管する場所に困るなら・・
コンパクトに収納できる「組み立て式」か、立てて保管できる「中央収束型」のチェアがおすすめです。
ノーリー
思いきりくつろぎたいなら・・
思いきりくつろぎたいなら、背もたれが傾斜する「リクライニングチェア」が良いでしょう。
会話や、食事がしやすいのはレイチェアのようなフットレスタイプがおすすめ。
インフィニティチェアのような大型の無重力チェアなら、最高にくつろげます。
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足腰に不安があるなら・・
ひざや腰に不安がある方は、ハイスタイルのチェアがおすすめ。
なぜなら「座る」「立つ」がロースタイルに比べてラクなため。
アーム付きなら、手をかけて立ち上がりやすく足腰への負担を軽減できます。
登山で使いたいなら・・
なるべくコンパクトに収納できる「組み立て式」のチェアを選びましょう。
収納ケースにカラビナを取り付けるベルトが付いていると、リュックサックに掛けることができて便利です。
とにかく安く買いたいなら・・
メーカーにこだわらなければ安いキャンプチェアはたくさんあります。
DAISOでも500円のチェアが売っているくらいですからね・・
とはいえ、コールマンやバンドックなど名の知れたメーカーでも安いキャンプチェアは販売しています。
耐久面で安心したいなら、無名の激安品よりメーカーの安いキャンプチェアを選んだ方が良いでしょう。
運動会などの行事でたまにしか使わないなら・・
コスパ重視で考えましょう。
年に数回の出番しかないなら、安価なチェアやスツールで十分ではないでしょうか。
コールマンのトレッキングスツールみたいに小さいけれど座り心地もしっかりしているスツールも良いでしょう。
もし長時間座るなら背付きのチェアが良いですね。背中の負担を軽減できます。
ハイスタイルのチェアは視線が高いため運動場を見渡しやすいです。
後方でくつろぎながら観覧するのにも最適と言えます。
座椅子なら、レジャーシートを敷いて家族みんなで座るときに便利です。
焚き火のときに使いたいなら・・
焚き火を囲んで座る場合はコットン素材のロースタイルチェアがおすすめです。
理由は火の粉に強くロースタイルは足を伸ばしてくつろぎやすいため。
一般的にキャンプチェアはポリエステル生地が使われており、火の粉がかかると生地に穴が空きます。
しかしコットン素材は火の粉に強いのです。
DODのスゴイッスや、バンドックのコットン生地を採用したBD-115DOのようなロースタイルチェアは火の粉に強く、座り心地も良いです。
ただしコットンとは言え、絶対に穴が空かないとは言い切れないため注意してください。
ノーリー
キャンプチェアの種類
キャンプチェアの「選び方」について解説しましたが、どんな種類があるか知っておきましょう。
キャンプチェアには大きく分けて5種類あります。
面白いのは、どんなスタイルのチェアにも一長一短あるということです。
メリット、デメリットと合わせて説明します。
・座椅子(お座敷スタイル)
・スツール
・ロースタイル
・ハイスタイル
・ベンチ
・リクライニングチェア
もっともよく使われているのは「ロースタイルのチェア」と「ハイスタイルのチェア」です。
色んなメーカーからさまざまなデザインが販売されています。
ノーリー
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座椅子(お座敷スタイル)
特徴
座椅子は地面に直接置いて座ります。
別名「お座敷スタイル」と呼ばれており、リビングでくつろぐように座れるのが特徴です。
最近ではカーペットを敷いて自宅のリビングのように楽しむキャンパーも増えていますね。
収納がコンパクトなため、かさばらないのも魅力。
座高の位置がほぼ地面なので、天井高の低い小さなテントとも相性が良いです。
ノーリー
おすすめの座椅子はこちらの記事でご紹介しています。
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メリット・デメリット
・座高が低いため天井高の低いテントに合わせやすい
・圧迫感がない
メリットはくつろぎやすく、リビングのような演出ができるところ。
ロースタイルのチェアが多い中で「お座敷スタイル」は目を引く存在と言えるでしょう。
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・地面からの熱や冷気を感じやすい
・虫が付きやすい
・腰に負担が掛かりやすい
座椅子のデメリットは4個あります。
それは一度座ると立ち上がりにくいところ。
長時間座り続けると腰への負担もありますので、腰痛持ちの方にはおすすめできません。
「地面からの熱気や冷気を感じやすい」点についてはテント内ならマットを敷けば解決しますし、虫もつきにくいでしょう。
ただし外に直で置いて座る場合はアリなど虫が付きやすく、地面からの熱や冷気を感じやすいのは否めません。
ノーリー
相性の良いテーブルの高さは?
座椅子に合わせるテーブルは25~30cm程度が食事しやすい高さとなります。
スツール
特徴
スツールは背もたれがないチェアを指します。
腰掛けて休むことはできますが、背付きのチェアのようにくつろぐことはできません。
ただし収納サイズがコンパクトなので、車に積みやすいメリットがあります。
使用時のサイズも小さく邪魔にならないため、イベントなどでも気軽に使えるでしょう。
メリット・デメリット
・車に積みやすい
・チェアの中ではもっとも安い
・長時間座ると疲れる
スツールと相性の良いテーブルの高さ
スツールの多くは座高が低く、ローテーブルと相性が良いです。
写真はスツールの座高が28cmで、テーブルは25cmになります。
ロースタイルのチェア
特徴
ロースタイルのチェアはコンパクトですが足を伸ばしてくつろぎやすいのが特徴です。
キャンプチェアの中ではもっとも普及しており、好みのデザインを見つけやすいのも魅力。
ノーリー
メリット・デメリット
・テント内で使っても圧迫感がない
・デザインの種類が豊富
ロースタイルのチェアと相性の良いテーブルの高さは?
ロースタイルのチェアに合いやすいテーブルの高さは40cm前後です。
天板の位置が座面より少し高いと、無理のない姿勢で食べ物が取りやすくなります。
ハイスタイルのチェア
特徴
ハイスタイルはダイニングチェアと同程度の高さになります。
さまざまなスタイルのチェアがある中で、もっとも食事しやすいタイプと言えます。
座りやすく、立ち上がりやすいことから足腰に不安がある方や高齢の方にもおすすめです。
メリット・デメリット
・食事しやすい
・地面からの熱気や冷気の影響を受けにくい
・大きいためテント内では狭く感じる
ハイスタイルのチェアと相性の良いテーブルの高さは?
ハイスタイルのチェアに相性が良いテーブルの高さは65cm前後です。
市販されているテーブルは高さ70cmくらいが多いですが、座面が沈みこむタイプのハイチェアだと少し高く感じます。
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ベンチ
特徴
ベンチは背付き、背なしの2種類あり二人並んで座ることができます。
四人家族の場合、テーブルを挟んで大人がチェアに座り、子供二人がベンチに座ると見た目的にもまとまりが出ます。
子供が小さい場合、隣に座らせればご飯を食べさせやすいのもメリットのひとつ。
座高は30cm-40cm程度が多く、デザインはさまざまあります。
ノーリー
メリット・デメリット
・小さな子供と座るとき、ご飯を食べさせやすい
・子供が並んで座るのにちょうど良い
・耐荷重がオーバーしやすい
・収納ケースが大きくなりがち
・座り心地はそれほど期待できない
チェアと違ってベンチはフレーム(枠)が長方形に繋がっているものが多く、太ももや背中に当たりやすいです。
短時間なら良いのですが、長時間だと痛くて座っていられなくなります。
ベンチと相性の良いテーブルの高さは?
ベンチの高さによって、合わせるテーブルの高さは変わります。
ベンチの座高 | テーブルの高さ |
40cm前後 | (約)65cmくらいが使いやすい |
30cm前後 | (約)40cmくらいが使いやすい |
リクライニングチェア
特徴
リクライニングチェアは、背もたれが後ろに傾斜するタイプのチェアを指します。
そのため、ハイスタイルやロースタイルのチェアでも背もたれが倒れるなら「リクライニングチェア」と呼びます。
背中の角度を変えることができるので、ゆったりとくつろぎながら夜空を眺めるのにも最適です。
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メリット・デメリット
・長時間座っていても疲れにくい
・昼寝できる
・他スタイルのチェアに比べて価格が高い
リクライニングチェアと相性の良いテーブルの高さは?
インフィニティチェアや、Amazon限定で販売しているゼログラビティチェアのように、フットレストが付いた大型リクライニングチェアは単独での使用を想定しています。
テーブルに合わせて使うより、オプションでサイドテーブルを本体に取り付けた方が便利です。
レイチェアのようなフットレストがないタイプは、座高のサイズに合わせてテーブルの高さを選びましょう。
リクライニングチェアの座高 | テーブルの高さ |
40cm前後(フットレストなし) | (約)65cmくらいが使いやすい |
30cm前後(フットレストなし) | (約)35cmくらいが使いやすい |
背もたれの高さはどれくらいが良い?
写真のチェアはOnway
スタイルに関係なく、座った状態で背もたれの高さが座面から肩くらいまであるとくつろぎやすいです。
しかし高さだけでなく、背もたれの角度にも注目しましょう。
高さはあっても直角なほど窮屈に感じてリラックスさに欠けます。
ノーリー
【結構重要】知っておきたい収納方法と種類
折り畳み式
折り畳み式は組み立てが不要のため、素早く設置・撤収作業ができます。
ただしこのような「折り畳み式」は収納ケースが付属していないことが多く収納時サイズが大きいのがデメリット。
複数を車に積むとなると、スペースを取ります。
中央収束型
中央収束型は、折り畳み式と同様に設置と撤収作業が簡単です。
また、折り畳み式に比べてスリムに収納できます。
収納ケースが付属しているため、運びやすく移動中に本体にキズが付きにくいのもメリットです。
組み立て式
組み立て式はコンパクトに収納できるのがメリット。
複数用意しても車の荷台に載せやすく、場所を取らないため自宅でも保管しやすいでしょう。
デメリットは設置と撤収作業に少し時間がかかるところ。
とはいえ組み立ては決して難しくはありません。
ノーリー
収納方法によって収納効率と運びやすさは全然違う
収納方法には「折り畳み式」「中央収束型」「組み立て式」によって収納効率が大きく変わります。
買ったはいいけれど収納する場所がない、車に載せきれない・・
ということにならないためにも、収納時のサイズは必ずチェックしましょう。
キャンプチェアって焚き火のとき使っても大丈夫?
最近ではキャンプで焚き火をする方が増えてきました。
焚き火台を囲んで一人でまったりと火を見つめる。あるいは仲間と会話で盛り上がる。
とても素敵な時間を過ごせますよね。
しかし火の粉には注意が必要です。
キャンプチェアに火の粉が飛ぶとシートに穴が開く可能性があります。
これは生地がポリエステルだから。
座っていたらキャンプチェアの生地には火の粉が付きにくいかもしれません。
しかし、席を立ったときやそのまま焚き火の近くにチェアを置き続けると危険です。
数万円するようなキャンプチェアを買って火の粉で破れたら悲しいですよね・・
火の粉対策
焚き火台の前にチェアを置くときは焚き火台に近づきすぎないよう注意しましょう。
これだけでも飛び火による穴あきをかなりの確率で回避することができます。
さらに火の粉を回避したい場合は、チェアカバーを被せる方法もあります。
カバーを被せたくない場合は生地がコットン素材のチェアを選ぶと良いでしょう。
コットン素材はポリエステルに比べて火の粉に強いです。
しかしコットンは火の粉に強いといえ、絶対に穴が空かないということはありません。
過信は禁物です。
チェアに合わせるテーブルについて
テーブルの高さは「チェアの座高によって決める」と解説しました。
幅と奥行きは広いほど食器をたくさん並べれるので便利ですが、使う人数を念頭に決めておきましょう。
家族3~4人で使う場合、幅100cm/奥行き80cmくらいあると余裕もあり使いやすいです。
ソロキャンプの場合は小さくても問題ありません。
まとめ:キャンプチェアを買う前に、まずはイメージしよう
キャンプチェアを選ぶ上で大切なことは、買う前にできるだけイメージしておくことです。
「保管場所に困るからコンパクトサイズが良い」
「思いきりくつろぎたいのでリクライニングチェアが良い」
など、はじめにイメージしておくと買った後に後悔しないで済みます。
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